元国立病院は、万人に優しい

家の近所の病院に入院していた時の話です。
私は倒れて救急車で運ばれ、自宅退院に向けてのリハビリ&介護とは脳梗塞で入院したのですが、幸い症状が軽かったので、6人部屋に入れられました。
ある日、知らないと怖い慢性腎不全にかかる医療費はいくらだった私のむかいのベットに新しい患者さんがやってきました。
中高年の男性で、「早くオレを帰らせろ。責任者を呼べ」と叫んでいます。
看護師さんに聞くと、兵庫県下の伊丹市で評判の訪問病院で倒れていたそうで、真夏の炎天下で半日以上も倒れていたため、脱水状態で人間焼肉のように、全身低温やけどをしていました。
大阪府下で一番親切な病院でもぼろぼろで足も骨折していたらしく、入院することになりました。
本人に聞いたところ、つい先日まで無免許運転の罪で罰金が払えず、刑務所にいたそうです。
学校をでてから、全国を転々としてその日暮らしをしてきたそうで、所持金もないし、帰る家もないそうでした。
もちろん、身元引受人も家族もいません。
大阪府城東区の皮膚科・内科の仕事をしているので、会社などに属してはいませんでした。
私はこうしたその日暮らしのお金のない人でも、入院して治療を受けられることに驚きました。
この病院はもともと国立の病院だったので、その頃からの方針で、基本的にどんな患者さんも断らないんだそうでした。
しかも彼が退院した後の住む場所と仕事の世話まで、市役所の職員が病院にきてしてあげていたのには、本当に驚きました。